「メルカゾールを飲んでいるけど、妊娠が分かって…」
ある日の投薬台。いつもメルカゾールを受け取りに来るバセドウ病の患者さんが、少し不安そうな顔で話してくれました。
「実は、妊娠が分かったんです。このお薬、このまま飲んでいて大丈夫ですか?」
その瞬間、頭の中でいくつもの疑問が一気に浮かぶ。
「メルカゾールって、妊娠中は避ける薬だったはず。でも、何週までがだめなんだっけ?代わりの薬は?先生はもう知っているのかな…?今ここで、何て答えればいいんだろう…?」
突然襲ってくるその焦り、とてもよく分かります。私も若い頃は、「妊娠とメルカゾールはよくない」ということは知っていても、「なぜ」「いつまで」「代わりは何か」までは、うまく説明できませんでした。
しかし、バセドウ病の薬と妊娠の関係は、ポイントさえ押さえれば意外とシンプルです。
そして、不安な気持ちで打ち明けてくれた患者さんに、落ち着いて答えられるかどうかは、そのポイントを知っているかにかかっています。
この記事では、妊娠初期にメルカゾールを避ける理由から、代わりになるプロパジールとヨウ化カリウム丸の使い分け、妊娠中期以降の考え方、そして授乳期の「添付文書とガイドラインのずれ」まで、若手薬剤師が窓口で落ち着いて対応できるようにまとめました!
この記事の結論
メルカゾールは妊娠5週0日〜9週6日を特に避け、妊娠初期はプロパジールやヨウ化カリウム丸、休薬で対応します。
妊娠16週以降はメルカゾールが再び第一選択になり、抗甲状腺薬で治療中はFT4を正常範囲の上のほうに保つのが目標です。
授乳期はメルカゾール1日10mg、プロパジール1日300mgまでなら授乳しながら治療できます。詳しくは本文で。
※本記事は薬剤師が添付文書・ガイドラインをもとに作成した情報提供を目的としたものです。治療の最終判断は必ず担当医・薬剤師にご相談ください。
\ 添付文書にはない「現場の知恵」 /
1. なぜ妊娠初期はメルカゾールを避けるのか|催奇形性と「時期」の読み方
そもそも、なぜメルカゾールは妊娠初期に避けたほうがいいのでしょうか。そして、「避ける時期」はいつからいつまでなのでしょうか。
① メルカゾールで報告されている先天異常
メルカゾール(MMI)は、胎盤を通って赤ちゃんに届くことが分かっている薬です。そして、妊娠初期に飲んでいた場合に、次のような先天異常との関連が報告されています。
- 頭皮欠損症(頭の皮膚の一部が欠けて生まれる)
- 臍帯ヘルニア、臍腸管の遺残(おへその周りの異常)
- 食道閉鎖症、気管食道瘻(食道の異常)
- 後鼻孔閉鎖症(鼻の奥がふさがっている)
どれも頻度は高くありません。ガイドラインでは、日本の大規模な研究で、妊娠初期にメルカゾールを飲んでいた人での発生率は1.6%だったと紹介されています。それでも注意が必要なのは、これらがメルカゾールに特有の種類の異常として知られているからです(「メルカゾール奇形症候群」とも呼ばれます)。日本の専門病院のコホート研究や、日本甲状腺学会が主導した前向き研究、さらに欧米の研究でも、同じような関連が確認されています。
一方で、もう一つの抗甲状腺薬であるプロパジール(PTU)については、海外で先天異常との関連を示す報告はあるものの、メルカゾールのような共通したパターンは見られず、日本では確認されていません。ガイドラインでも、プロパジールでわずかに先天異常の確率が高まる可能性には触れつつ、妊娠初期にはプロパジールを使うことが勧められています。この差が、妊娠初期の薬選びの出発点になります。
② 「5〜9週」と「4〜15週」、2つの数字をどう読む?
では、メルカゾールを避けるのは何週から何週までなのでしょうか。
実はここで、混乱しやすいポイントがあります。バセドウ病治療ガイドライン2019には、避ける時期として2つの数字が出てきます。
- 妊娠5週0日〜9週6日:メルカゾールを「避けるべき」時期(強く推奨)
- 妊娠4週0日〜15週6日:器官形成期として、メルカゾールを第一選択にしない時期
一見バラバラに見えますが、2つを重ねると意味が見えてきます。
食道閉鎖症や後鼻孔閉鎖症のような重い異常は、妊娠のごく早い時期に起こると考えられていて、メルカゾールの影響が報告されているのも主に妊娠10週までです。
だから、5週から9週は「はっきり避ける」時期。
一方で、頭皮欠損のような比較的軽い異常は、器官形成期の終わりごろまで起こりうるとする解説もあります。そのため、赤ちゃんの体の器官が作られる器官形成期全体(4週から15週)は、「念のため第一選択にしない」時期、という二段構えになっています。
そして、器官形成期を過ぎた妊娠16週以降は、メルカゾールが再び第一選択に戻ります。
| 妊娠週数 | メルカゾールの扱い | 考え方 |
|---|---|---|
| 4週0日〜4週6日 | 第一選択にしない | 器官形成期の始まり |
| 5週0日〜9週6日 | 避けるべき | 重い異常の報告が集中する時期 |
| 10週0日〜15週6日 | 第一選択にしない | 器官形成期なので念のため |
| 16週以降 | 第一選択に戻る | 器官形成期を過ぎている |

③ 「妊娠5週」は、気づいたときにはもう始まっている
ここで、もう一つ知っておきたいことがあります。妊娠週数の数え方です。
妊娠週数は、受精した日からではなく、最終月経が始まった日を0週0日として数えます。そのため、生理が予定どおりに来なくて「もしかして」と気づくころには、すでに妊娠4週から5週に入っていることが多いのです。
つまり、メルカゾールを避けるべき5週は、妊娠に気づいたときにはもう目の前、ということになります。
はじめにの患者さんのように「妊娠が分かった」と打ち明けられたときは、すでに大事な時期に入っている可能性が高い。
一方で、ガイドラインには、妊娠4週目までにメルカゾールを中止した人では、メルカゾールに特有の先天異常はみられていない、という記載もあります。
早く気づいて早く中止できるほど、リスクを減らせる可能性があるということです。
だからこそ窓口では、ドクターがもう妊娠を把握しているかを確認し、まだであれば早めに連絡がつくよう動くことが大切です。
そしてこの事情があるからこそ、ガイドラインでは妊娠を考えている段階からの準備が重視されています。近い将来に妊娠を予定している患者さんには、治療のはじめからメルカゾールではなくプロパジールを検討する、という考え方もあります。
2. 代わりの選択肢|プロパジールとヨウ化カリウム丸の使い分け
メルカゾールを避ける時期に、バセドウ病の治療はどうするのでしょうか。代わりになる薬は何で、どう選ばれるのでしょうか。
① 妊娠が分かったときの「3つの道」
まずは全体像から見ておきましょう。
メルカゾールで治療中に妊娠が分かった場合、ガイドラインでは、妊娠9週6日までであればメルカゾールを速やかに中止し、患者さんの状態に応じて次のどれかを選ぶとされています。
- 休薬する:甲状腺の状態が落ち着いていれば、いったん薬をやめて様子を見る
- プロパジール(PTU)に変更する:抗甲状腺薬を続ける必要がある場合
- ヨウ化カリウム丸(KI)に変更する:メルカゾールの代わりとして
なお、この「速やかに中止」は妊娠9週6日までに分かった場合の推奨です。それ以降に妊娠が分かった場合の対応は、甲状腺の状態を見てドクターが判断します。
そして、特にヨウ化カリウム丸に切り替えたあとに甲状腺の状態がうまくコントロールできなくなった場合は、メルカゾールに戻すことも考えられます。妊娠中に甲状腺ホルモンが多すぎる状態が続くことも、お母さんと赤ちゃんにとってよくないためです。
つまり、「メルカゾールをやめれば終わり」ではありません。薬の安全性と甲状腺の状態、この両方のバランスを見ながら、ドクターが道を選んでいきます。
② プロパジール
ガイドラインでは、妊娠初期に抗甲状腺薬が必要な場合は、プロパジールを使うことが勧められています(弱く推奨)。
では、なぜふだんはメルカゾールが第一選択で、プロパジールは”控え”なのでしょうか。理由は大きく2つあります。
1つめは、肝臓への負担です。プロパジールでは、劇症肝炎などの重い肝障害が起こることがあり、添付文書でも定期的な肝機能検査が求められています。一度プロパジールで肝機能が悪くなった人には、使えない薬でもあります。
2つめは、飲みやすさです。プロパジールは効き目が続く時間が短いため、1日に何回かに分けて飲む必要があります。1日1回でも済むメルカゾールに比べると、患者さんの負担は大きくなります。
それでも妊娠初期にプロパジールが選ばれるのは、1章で見たように、メルカゾールのような特徴的な先天異常のパターンが日本では確認されていないからです。「ふだんは控えだけれど、この時期だけは先発メンバー」という立ち位置の薬、と覚えておくと分かりやすいと思います。
なお、妊娠前からプロパジールで治療している人は、妊娠が分かっても薬を変える必要はありません。その場合は、必要最小限の量で続けることが望ましいとされています。
③ ヨウ化カリウム丸
もう一つの選択肢が、ヨウ化カリウム丸です。
ガイドラインでは、妊娠初期のヨウ化カリウム丸は、メルカゾールの代わりとして、またプロパジールの補助として使用が可能とされています(いずれも弱く推奨)。
この選択肢の後押しになったのが、日本の専門病院から報告された研究です。妊娠初期にメルカゾールからヨウ化カリウム丸へ切り替えたグループでは、大きな先天異常の割合が1.5%で、メルカゾールを続けたグループの4.1%より低く、メルカゾールに特徴的な重い異常も少なかったと報告されています。なお、1章で紹介した1.6%はメルカゾール特有の異常だけの数字で、こちらはそれ以外も含めた大きな先天異常の数字です。ヨウ素をふだんから多くとっている日本ならではの選択肢、と言えます。
ただし、注意点もあります。ヨウ化カリウム丸には、使い続けると効き目が弱まってくるエスケープ現象があります。実際に、切り替えたあとで甲状腺ホルモンが上がってしまう人がいることも報告されています。また、ヨウ化カリウム丸の添付文書では、妊婦には原則として繰り返し使うことを避けるよう書かれていて、ガイドラインよりも慎重な書き方になっています。こうした性質を考えると、ヨウ化カリウム丸は甲状腺の状態が比較的落ち着いている人に向いた選択肢と考えられ、切り替えたあとはこまめな採血で様子を見ていくことになります。
エスケープ現象のしくみは、ヨウ化カリウム丸がバセドウ病に効く理由で、工場のたとえを使ってくわしく解説しています。

④ 3つの選択肢を比較する
ここまでの内容を並べてみます。
| 比べる項目 | 休薬 | プロパジール(PTU) | ヨウ化カリウム丸(KI) |
|---|---|---|---|
| 向いている人 | 甲状腺の状態が落ち着いている | 抗甲状腺薬を続ける必要がある | 比較的落ち着いていて、MMIの代わりがほしい |
| ガイドラインでの位置 | 状態に応じて選ぶ | 妊娠初期の抗甲状腺薬として弱く推奨 | MMIの代替、PTUの補助として弱く推奨 |
| 気をつけたいこと | 再び悪化しないか採血で確認 | 重い肝障害、1日数回の服用 | エスケープ現象で効き目が弱まることがある |
| 授乳期には | 該当なし | 使用可能(量に注意) | 治療量は避けることが勧められる |
どの道を選ぶにしても、共通しているのは、切り替えの前後は甲状腺の状態が揺れやすいということです。だからこそ、この時期はこまめな採血と、患者さんが自己判断で薬をやめたり飲み忘れたりしないことが、何より大切になります。
🐰 ちょっと一息
こうして処方の「なぜ」を調べているあなたは、薬剤師としてしっかり成長しています。その知識が今の職場で正当に評価されているか、ふと気になったときは、調剤薬局とドラッグストアの年収・働き方を本音でまとめた記事も読んでみてください。同じ薬剤師でも、働く場所で年収もキャリアも変わります。
3. 妊娠中期以降の考え方|薬を戻すタイミングと赤ちゃんへの影響
妊娠初期を乗り越えたら、そのあとはどう治療していくのでしょうか。お腹の赤ちゃんにとって、気をつけたいことは何でしょうか。
① 16週を過ぎたら、メルカゾールに戻ることも
1章で見たとおり、器官形成期を過ぎた妊娠16週以降は、メルカゾールが再び第一選択になります。
妊娠初期にプロパジールやヨウ化カリウム丸へ切り替えていた人は、この時期にメルカゾールへ戻すかどうかが検討されます。プロパジールには重い肝障害の心配があり、長く続けるには負担が大きい薬です。ヨウ化カリウム丸も、2章で見たエスケープ現象や添付文書の慎重な書き方に加えて、妊娠後期に使った場合は生まれた赤ちゃんの甲状腺の働きが落ちることがあり、出生後の検査が必要とされています。
ただし、どの薬で続けるかは、甲状腺の状態や副作用の出方によって変わります。窓口では、処方が「プロパジールからメルカゾールへ」変わっていても、それは妊娠週数が進んだことによる意図的な変更である可能性が高い、と覚えておきましょう。
② 目標は「正常の上限」|抑えすぎない理由
妊娠中の治療では、甲状腺ホルモンをどのくらいまで下げるのでしょうか。
ここが、妊娠していないときとの大きな違いです。抗甲状腺薬で治療している間は、お母さんのFT4(甲状腺ホルモンの量を表す検査値)が正常範囲の上のほうになるように治療します。
なぜ、しっかり正常の真ん中まで下げないのでしょうか。理由は、抗甲状腺薬が胎盤を通って赤ちゃんにも届くからです。お母さんに合わせて薬を効かせすぎると、赤ちゃんの甲状腺まで抑えられてしまい、赤ちゃんが甲状腺機能低下症になったり、甲状腺が腫れたりすることがあります。メルカゾールの添付文書でも、妊娠中は2週間ごとに検査をして、必要最低限の量で使うよう書かれています。
つまり妊娠中は、「お母さんを少しだけ高めに保つことで、赤ちゃんを抑えすぎない」という、2人分のバランスを取る治療になります。
同じ理由から、抑える薬と補う薬を一緒に使う「ブロック&リプレース」は、妊娠中には原則として向かないと考えられています。メルカゾールは赤ちゃんに届きやすい一方で、チラーヂンは届きにくいため、お母さんの数値は安定していても、赤ちゃんだけが抑えられっぱなしになるおそれがあるためです。この併用のしくみは、チラーヂンとメルカゾールを併用する理由でくわしく解説しています。

③ 妊娠後半に気にしたい「TRAb」
妊娠後半になると、もう一つ気にしたいものがあります。バセドウ病の原因になっている自己抗体、TRAbです。
TRAbは、甲状腺を勝手に刺激して動かしてしまう抗体です。この抗体も胎盤を通るため、妊娠後半になっても高いままだと、赤ちゃんの甲状腺を刺激して、赤ちゃんが甲状腺機能亢進症になることがあります。
ガイドラインでは、妊娠20週以降にTRAbが5 IU/L以上の場合は、赤ちゃんや生まれたあとの新生児に甲状腺機能亢進症が起こる可能性があるとして、さらに詳しい検査でリスクを確かめることが勧められています。
ただ、TRAbは妊娠の経過とともに下がってくることが多いとされています。また、生まれた赤ちゃんに移った抗体は1か月ほどで消えていくので、影響は一時的です。とはいえ、その間に治療が必要になることもあるため、TRAbが高い人は新生児科と連携できる病院での出産が望ましいとされています。
④ 出産後は、再び悪化しやすい
最後に、出産後のことです。
妊娠後半はバセドウ病が落ち着いてきて、薬を減らせたり、やめられたりする人もいます。ところが、出産後は再発したり悪化したりしやすい時期です。そのため、出産後も油断せず、甲状腺の状態を確認しながら治療を続けていく必要があります。
そして、ここで多くのお母さんが気になるのが「薬を飲みながら母乳をあげていいのか」という問題です。これは次の4章で見ていきます。
| 時期 | 治療のポイント | 窓口で意識したいこと |
|---|---|---|
| 妊娠初期(〜15週) | メルカゾールを避け、プロパジールやヨウ化カリウム丸、休薬で対応 | 薬が変わった理由を理解しておく |
| 妊娠中期以降(16週〜) | メルカゾールが再び第一選択 | 「プロパジールからメルカゾールへ」の変更は意図的なことが多い |
| 妊娠中を通して | 抗甲状腺薬で治療中は、お母さんのFT4を正常範囲の上のほうを目標に、必要最低限の量で | 抑えすぎないための量であることを理解する |
| 妊娠後半 | TRAbが高い場合は赤ちゃんへの影響を確認 | 出産する病院の話が出ても不思議ではない |
| 出産後 | 再発・悪化しやすい | 自己判断で薬をやめないよう伝える |
4. 授乳期の考え方|添付文書とガイドラインのずれをどう読むか
薬を飲みながら、母乳をあげてもいいのでしょうか。出産後も治療を続けるお母さんにとって、一番気になるのがこの問題です。ところがここで、若手が戸惑いやすい壁にぶつかります。添付文書とガイドラインで、書いてあることが違うのです。
① 添付文書とガイドライン、言っていることが違う?
まずは、薬の添付文書と、日本甲状腺学会の「バセドウ病治療ガイドライン2019」に、それぞれ何と書いてあるのかを並べてみましょう。
| 薬 | 添付文書 | ガイドライン |
|---|---|---|
| メルカゾール(MMI) | 授乳を避けさせること | 1日10mgまでなら、赤ちゃんの甲状腺機能をチェックせずに使える |
| プロパジール(PTU) | 授乳の継続か中止を検討。大量に使う場合は授乳しないことが望ましい | 1日300mgまでなら、赤ちゃんの甲状腺機能をチェックせずに使える |
| ヨウ化カリウム丸(KI) | 使っている間と、やめてから一定期間は授乳を避けさせること | 治療量を使うことは、可能な限り避ける |
特に大きくずれているのが、メルカゾールです。添付文書だけを見ると「授乳はだめ」と読めますが、ガイドラインでは「1日10mgまでなら問題ない」とされています。
窓口でここを知らずに添付文書だけを読み上げてしまうと、「母乳をあげたら赤ちゃんに悪い」と受け取ったお母さんが、自己判断で授乳をやめてしまったり、逆に薬をやめてしまったりするおそれがあります。どちらも、お母さんと赤ちゃんにとって望ましくありません。
② なぜ、ずれが生まれるのか
では、なぜ同じ薬なのに、ここまで書き方が違うのでしょうか。
添付文書は、「母乳にどれくらい移るか」という事実をもとに、慎重な書き方をしています。メルカゾールは、母乳に血清とほぼ同じくらいの濃さで移ることが分かっているため、「避けさせること」という強い表現になっています。
一方でガイドラインは、薬を飲みながら授乳したときに赤ちゃんの甲状腺の働きに影響が出るかどうか、という研究結果を踏まえて判断しています。その結果、メルカゾールなら1日10mg、プロパジールなら1日300mgまでであれば、赤ちゃんの甲状腺機能には影響しないとされています。
つまり、添付文書は「移るかどうか」、ガイドラインは「移ったうえで、赤ちゃんに影響が出るかどうか」を見ている、と考えると分かりやすいと思います。どちらかが間違っているのではなく、見ている視点が違うのです。
ちなみに、国立成育医療研究センターの「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」の表には、チラーヂン(レボチロキシン)は載っていますが、メルカゾールとプロパジールは載っていません。ただし、この表には「載っていない薬でも、授乳中に安全に使える可能性はある」という趣旨の注意書きがあります。載っていないことが、そのまま「授乳はだめ」という意味ではない点は押さえておきましょう。
③ 10mgを超えたら「6時間あける」
では、メルカゾールが1日10mgを超える場合は、授乳をあきらめるしかないのでしょうか。
ここで、専門病院で行われている工夫があります。メルカゾールが母乳に移る量は、飲んでから2〜4時間後にピークになります。そのため、1日10mgを超える場合は、飲んでから6時間は授乳を控えて人工乳にし、6時間を過ぎたら授乳する、という方法がとられています。さらに、1日20mgを超える場合は、赤ちゃんの甲状腺機能を確認することが望ましいとされています。
メルカゾールは1日1回でも飲める薬なので、飲むタイミングを授乳のリズムに合わせて工夫しやすいのも利点です。実際にどの時間に飲むかは、ドクターの指示と、お母さんと赤ちゃんの生活リズムに合わせて決めてもらいましょう。
プロパジールは母乳に移る量がメルカゾールより少なく、血清の1/10程度とされています。ただし、添付文書には授乳中の投与で新生児に肝障害が出たという報告も書かれているので、量が多い場合は特に、ドクターの判断に沿って進めることが大切です。
ヨウ化カリウム丸は、添付文書でもガイドラインでも、授乳中は避ける方向で一致しています。授乳期にヨウ化カリウム丸が出ている場合は、授乳についてどう指示されているかを確認しておきましょう。
④ 窓口で迷ったら
最後に、窓口でどう対応していくかです。
授乳中のお母さんにメルカゾールやプロパジールが出ていたら、まずはドクターが授乳のことを把握しているかを確認しましょう。お母さんが授乳中であることを伝えそびれている場合もあるからです。把握したうえでの処方であれば、量や薬は授乳も考えて選ばれていると考えられます。そのときは、お母さんに「量が守られていれば、授乳を続けながら治療できることが多い」と伝えられると、不安はぐっと小さくなります。
💡現場で使える!魔法の指導フレーズ
「このお薬は、決められた量であれば、母乳をあげながら飲めることが多いお薬です。授乳のことは先生にも伝わっていますか?自己判断でお薬や授乳をやめずに、気になることがあれば先生や私たちに相談してくださいね」
もし量が多い、処方の意図が分からない、お母さんの不安が強いといった場合は、ドクターに確認するのが一番です。また、国立成育医療研究センターの「妊娠と薬情報センター」では、授乳中の薬について相談を受け付けています。薬剤師が知っておくと、いざというときに患者さんへ案内できます。
| 薬 | 授乳中の実際の目安 | 窓口で確認したいこと |
|---|---|---|
| メルカゾール | 1日10mgまでは授乳可能。10mgを超える場合は服用後6時間あける工夫も。20mgを超える場合は赤ちゃんの甲状腺機能の確認が望ましい | 1日量と、ドクターから授乳についてどう言われているか |
| プロパジール | 1日300mgまでは授乳可能 | 量が多くないか、肝障害の症状がないか |
| ヨウ化カリウム丸 | 授乳中は避ける方向 | 授乳についての指示 |
| チラーヂン | 授乳中も安全に使えると考えられる薬 | 通常どおりの服薬でよい |
5. 服薬指導のポイント|場面ごとに窓口で伝えたいこと
ここまで見てきたことを、実際の窓口ではどう生かせばいいのでしょうか。妊娠を考えている段階から、妊娠が分かったとき、薬が切り替わった直後まで、場面ごとに見ていきます。
① 妊娠を考えている段階から
妊娠と薬の話は、妊娠が分かってからでは遅いことがあります。1章で見たとおり、メルカゾールを避けたい時期は、妊娠に気づくころにはもう目の前だからです。
ガイドラインでも、妊娠の可能性がある年齢の女性には、抗甲状腺薬(特にメルカゾール)の催奇形性と、甲状腺の状態をきちんと整えておくことの大切さを説明するよう書かれています。また、甲状腺ホルモンが多すぎる状態でも少なすぎる状態でも、妊娠は避けることが望ましいとされています。
さらに、アイソトープ治療を受けた人は、治療後6か月間は妊娠を避けるべきとされています。アイソトープ治療の経験がある患者さんで妊娠の話が出たときは、治療からどのくらいたっているかも気にかけておきましょう。
メルカゾールを飲んでいる、妊娠の可能性がある年代の女性の患者さんには、ふだんの服薬指導の中で、さりげなく一言添えておくのがおすすめです。
💡現場で使える!魔法の指導フレーズ
「このお薬は、妊娠の早い時期には別のお薬に変えたり、お休みしたりすることが多いお薬です。将来妊娠を考えるときや、もしかしてと思ったときは、次の受診を待たずに先生に相談してくださいね」
② 妊娠が分かったとき
患者さんから「妊娠が分かった」と打ち明けられたら、まず確認したいのは、ドクターがそのことを知っているかどうかです。
1章で見たように、ガイドラインには、妊娠4週目までにメルカゾールを中止した人では、メルカゾールに特有の先天異常はみられていない、という記載があります。早く気づいて早く対応できるほど、リスクを減らせる可能性があるということです。
だからこそ、まだドクターに伝わっていなければ、次の受診日を待たずに、早めに主治医へ連絡してもらうよう伝えます。必要に応じて、薬局から処方医に連絡するのも一つの方法です。
一方で、患者さんが自己判断でいきなり薬をやめてしまうと、甲状腺の状態が悪化することもあります。休薬にするのか、プロパジールやヨウ化カリウム丸に切り替えるのかは、甲状腺の状態を見てドクターが決めることです。窓口では「すぐに先生に連絡して、指示を受けてくださいね」と、連絡を急ぐことに重きを置いて伝えましょう。
なお、妊娠を希望している患者さんの中には、あらかじめドクターから「妊娠が分かったらこうしてください」と指示を受けている人もいます。その場合は、その指示に沿って動いてもらうのが一番です。打ち明けられたときは、「先生から何か言われていることはありますか?」と一言確認しておくと安心です。
③ 薬が切り替わった直後
妊娠が分かってプロパジールやヨウ化カリウム丸に切り替わった直後は、特に注意して見ておきたい時期です。
プロパジールに切り替わった場合
ガイドラインでは、妊娠などの理由で別の抗甲状腺薬に変えた場合、変更後2か月間は2週間ごとに副作用をチェックすることが勧められています。メルカゾールの飲み始めと同じように、新しい薬に慣れるまでは副作用に気をつけておく時期と考えましょう。
- 1日に何回かに分けて飲む薬なので、飲み方が変わったことを丁寧に伝える
- 急な発熱やのどの痛みは、メルカゾールと同じく無顆粒球症のサイン
- だるさ、食欲がない、白目が黄色いといった症状は、肝障害のサイン
- ガイドラインでは、特にプロパジールで、血尿やかぜのような症状などから始まるANCA関連血管炎にも注意するよう書かれている
ヨウ化カリウム丸に切り替わった場合
ヨウ化カリウム丸は、エスケープ現象で効き目が弱まることがあるため、切り替えたあとはこまめな採血で甲状腺の状態を確認していきます。
- 採血の予定をしっかり守ってもらう
- 動悸や汗、手のふるえなど、甲状腺ホルモンが増えてきたサインがあれば早めに相談してもらう
どちらの場合も、切り替えの前後は甲状腺の状態が揺れやすい時期です。飲み忘れや自己判断での中止がないよう、いつも以上に声をかけていきましょう。
④ 疑義照会・確認が必要なケース
最後に、妊娠・授乳期のバセドウ病の処方で、ドクターへの確認を考えたいケースをまとめておきます。
| 状況 | 窓口での対応 |
|---|---|
| 妊娠初期(特に5週0日〜9週6日)の人にメルカゾールが出ている | ドクターが妊娠を把握しているかを確認し、把握していなければ処方医に連絡 |
| 妊娠中に、メルカゾールとチラーヂンが一緒に出ている | 妊娠中は原則として向かない組み合わせなので、意図を確認 |
| 授乳中で、メルカゾールが1日10mgを超えている | 授乳についての指示を確認し、服用後6時間あける方法を含めて相談 |
| 授乳中で、プロパジールが1日300mgを超えている | 授乳についての指示を確認 |
| 授乳中に、ヨウ化カリウム丸が出ている | 添付文書・ガイドラインとも授乳中は避ける方向のため、指示を確認 |
| 妊娠16週以降に、プロパジールからメルカゾールに変わった | 疑義照会は不要なことが多い(器官形成期を過ぎたための意図的な変更) |
大切なのは、添付文書の一文だけで判断せず、妊娠週数や授乳の有無、量を確認したうえで、本当に確認が必要かを見きわめることです。そして、確認が必要だと判断したときは、ためらわずにドクターへ問い合わせましょう。その見きわめの物差しになるのが、この記事で見てきたガイドラインの考え方です。
💊もう一段深く理解したい方へ
妊娠や授乳でころころ変わって見える処方も、薬の性質が分かると、その一つひとつにドクターの意図があることが見えてきます。『処方がわかる医療薬理学』は、薬の選び方や量の決め方など、処方の「なぜ?」を解きほぐしてくれる定番書。2年ごとに改訂されていて、最新の2026-2027年版が出ています。甲状腺の薬に限らず、ふだんの処方を読み解く力を底上げしたい若手の方に、まず手に取ってほしい一冊です。
6. よくある質問(FAQ)
窓口で患者さんから聞かれやすい疑問に、答え方の例をつけて紹介します。
Q1. メルカゾールを飲んでいる間に妊娠しました。赤ちゃんに影響はありますか?
A. 必ず影響が出るわけではなく、ほとんどの赤ちゃんには起こりません。
メルカゾールを妊娠の早い時期に飲んでいた場合に、特徴的な先天異常が起こることがあると報告されています。ただ、その頻度は高くなく、日本の大きな研究では、妊娠初期に飲んでいた人のうち1.6%ほどとされています。また、妊娠4週目までにメルカゾールをやめた人では、こうした異常はみられていないという報告もあります。大切なのは、気づいた今の時点でできるだけ早く先生に伝えることです。次の受診を待たずに、まずは連絡を入れてください。
Q2. 妊娠が分かったら、メルカゾールはすぐに自分でやめたほうがいいですか?
A. 自分でやめる前に、まずはすぐ先生に連絡して指示を受けてください。
妊娠の早い時期はメルカゾールを避けることが多いのですが、急にやめると甲状腺の状態が悪くなってしまうこともあります。お休みにするか、別の薬に切り替えるかは、甲状腺の状態を見て先生が決めます。もし以前に先生から「妊娠が分かったらこうしてね」と言われている場合は、その指示どおりに動いて大丈夫です。迷ったときは、薬局にも気軽に相談してください。
Q3. メルカゾールは、妊娠何週まで避ければいいのですか?
A.特に避けたいのは妊娠5週から9週の間で、妊娠16週以降は再び使えるようになります。
メルカゾールの影響が出やすいのは、赤ちゃんの体の器官が作られる時期です。ガイドラインでは、妊娠5週0日から9週6日まではメルカゾールを避けるべきとされ、その前後を含む4週から15週も、念のため別の薬で治療することが多くなっています。妊娠週数は最終月経が始まった日から数えるので、妊娠に気づいたころには、もうこの時期が近づいていることがほとんどです。だからこそ、気づいたら早めの連絡が大切になります。
Q4. プロパジールは、妊娠中に飲んでも大丈夫ですか?
A. 妊娠の早い時期には、メルカゾールよりプロパジールのほうが勧められている薬です。
プロパジールでも、わずかに先天異常が増える可能性は指摘されていますが、メルカゾールのような特徴的なパターンは日本では確認されていません。そのため、妊娠初期に甲状腺の薬が必要な場合は、プロパジールを使うことがガイドラインで勧められています。ただし、肝臓に負担がかかることがあるので、だるさや食欲がない、白目が黄色いといった変化があれば早めに教えてください。1日に何回かに分けて飲む薬なので、飲み方も一緒に確認していきましょう。
Q5. バセドウ病の薬を妊娠中も飲み続けて、お腹の赤ちゃんは大丈夫ですか?
A. 甲状腺の状態を放っておくほうが、赤ちゃんにとってよくないことが多いです。
お母さんの甲状腺ホルモンが多すぎる状態が続くと、流産や早産などのリスクが高くなることが知られています。妊娠中の薬は、赤ちゃんへの影響ができるだけ少なくなるよう、必要な分だけのいちばん少ない量で使います。メルカゾールやプロパジールを飲んでいる間は、数値もあえて「正常の上のほう」を目標にして、赤ちゃんの甲状腺まで抑えすぎないよう調整しています。こまめな血液検査は、そのための大事なチェックです。
Q6. メルカゾールを飲みながら、授乳(母乳)はできますか?
A. 決められた量であれば、母乳をあげながら飲めることが多いお薬です。
お薬の説明書(添付文書)には「授乳を避ける」と書かれていますが、甲状腺の専門の学会(日本甲状腺学会)のガイドラインでは、1日10mgまでなら赤ちゃんの甲状腺に影響しないとされています。10mgを超える場合も、飲んでから6時間は母乳をお休みしてミルクにし、そのあとで授乳する方法があります。授乳中であることは先生に伝わっていますか?伝わっていれば、先生も授乳を考えて量を決めてくれています。自己判断でお薬や授乳をやめないでくださいね。
Q7. バセドウ病で、将来妊娠を考えています。今からできる準備はありますか?
A. 妊娠を考えていることを、早めに先生に伝えておいてください。
甲状腺の状態が落ち着いているときに妊娠するのが、お母さんにも赤ちゃんにもいちばん安心です。これから治療を始める人の場合は、妊娠の予定を考えて、最初からプロパジールを選ぶといった工夫をしてくれることもあります。アイソトープ治療を受けた人は、治療から6か月は妊娠を避ける必要があります。「妊娠したかも」と思ったときにどうするかも、あらかじめ先生と決めておくと安心です。
まとめ:妊娠週数と授乳の有無から、処方の意図を読み解こう
最後に、ざっと振り返ります。
バセドウ病と妊娠・授乳の薬の話も、押さえるポイントは3つでした。
- メルカゾールは妊娠5週0日〜9週6日を特に避け、器官形成期はプロパジールやヨウ化カリウム丸、休薬で対応。16週以降は再び第一選択
- 抗甲状腺薬で治療中は、お母さんのFT4を正常範囲の上のほうに保ち、赤ちゃんを抑えすぎない最少量で
- 授乳期は、メルカゾール1日10mg、プロパジール1日300mgまでなら授乳しながら治療できる。添付文書とガイドラインのずれを知っておく
冒頭の、「妊娠が分かったんです」と打ち明けられた場面。いまなら、「今は何週ごろだろう。先生にまだ伝わっていなければ、すぐ連絡してもらおう。お薬はお休みになるか、別の薬に変わるかもしれないけれど、赤ちゃんのことを考えた選び方がちゃんとある」と、筋道を立てて考えられるはずです。
妊娠・授乳期の処方は、プロパジールへの切り替え、16週を過ぎてからのメルカゾールへの戻し、授乳中の量の調整と、一見すると方針がころころ変わって見えます。でもその一つひとつに、「今の週数」と「授乳しているかどうか」にもとづいたドクターの意図があります。そこが読めるようになると、処方の変化に振り回されず、患者さんにその理由を伝えられるようになります。
次に、メルカゾールを飲んでいる患者さんから妊娠や授乳の話が出たときは、この記事のタイムラインを思い出してみてください。不安な気持ちで打ち明けてくれた一言に、落ち着いて答えられる薬剤師でいられるはずです。
その知識、今の職場で「宝の持ち腐れ」になっていませんか?
勉強熱心なあなただからこそ、今の環境に物足りなさを感じていませんか?「もっと深い処方解析を現場で活かしたい」「自分の強みが活きる職場でもっと成長したい」……そんな理想の働き方は、環境を変えるだけで叶うかもしれません。
いきなり転職を決めていなくても大丈夫。まずは日本調剤グループ運営で薬剤師専門の「ファルマスタッフ」に、あなたの知識が活きる職場があるか相談してみませんか?
- 薬剤師専門だから、現場の実情を知ったうえで求人を紹介してくれる
- 「年収」「休日」「勤務条件」など、希望を丁寧にヒアリングしてプロ目線で提案
- 日本調剤グループ運営の信頼できるエージェントとして薬剤師に選ばれている
参考文献
- 日本甲状腺学会 編「バセドウ病治療ガイドライン2019」(南江堂)※FCQ1、FCQ5、BCQ2、BCQ3、BCQ15、BCQ19、BCQ20、BCQ36、BCQ37、BCQ38ほか。日本甲状腺学会ウェブサイト掲載のCQ一覧を含む
- メルカゾール錠2.5mg/5mg 添付文書(あすか製薬株式会社)
- プロパジール錠50mg 添付文書(あすか製薬株式会社)
- ヨウ化カリウム丸50mg「日医工」添付文書(日医工株式会社)
- Yoshihara A, Noh JY, Watanabe N, et al. Substituting potassium iodide for methimazole as the treatment for Graves’ disease during the first trimester may reduce the incidence of congenital anomalies: a retrospective study at a single medical institution in Japan. Thyroid. 2015;25(10):1155-1161. doi:10.1089/thy.2014.0581
- 吉原愛. 妊娠期のバセドウ病の治療. 日本内分泌外科学会雑誌. 2023;40(3):159-162. doi:10.11226/ojjaes.40.3_159
- 西原永潤. バセドウ病の薬物療法. 日本内分泌・甲状腺外科学会雑誌. 2018;35(3):152-155. doi:10.11226/jaesjsts.35.3_152
- 国立成育医療研究センター 妊娠と薬情報センター「授乳中に安全に使用できると考えられる薬」(2025年8月改訂)
- 伊藤病院「妊娠とバセドウ病」
- American Thyroid Association. Hyperthyroidism in Pregnancy
薬剤師として、もう一歩深く学びたい方へ
日々の業務で、
「処方意図はなんとなく分かるけれど、自信を持って服薬指導までつなげきれない……」
と感じることはありませんか?
私が実際に読んでいて「あ、これ明日の指導で使える」と思った雑誌を3冊紹介します。
読み続けると、服薬指導のときの「あの一言」が少しずつ変わってくると思います。
気になるテーマが載っている号があれば、ぜひチェックしてみてください。
1. 調剤と情報
【服薬指導の引き出しを増やす】
新薬情報から服薬指導の具体的なフレーズまで、現場の「どう伝えるか」に直結する一冊。学んだ知識をすぐに実務のアウトプットへつなげたい方、指導の引き出しを増やしたい方におすすめです。
2. 月刊薬事
【処方の「根拠」を深く理解する】
「なぜこの薬なのか?」という医師の思考プロセスや、最新の治療指針を深掘り。処方解析の視点を一段引き上げ、根拠に基づいた疑義照会や服薬指導に役立ちます。
3. 月刊薬局
【特定領域を深く学び、強みに変える】
毎号ひとつのテーマ(疾患・病態)を徹底特集。この記事のテーマをもっと深く学びたい時や、苦手分野を克服して自分の強みにしたい時に頼りになる一冊です。


コメント