お久しぶりです。コツコツうさぎです🐰
気づけば、前回の更新から約2か月がたっていました。
「このブログ、もう終わったのかな?」と思われていたかもしれませんが…ちゃんと生きてます!元気です笑
しばらく記事が止まっていたにもかかわらず、この間もブログを読みに来てくださった方がいて、アクセスの数字を見るたびに、ありがたい気持ちでいっぱいでした。
更新が止まってしまい、すみません。そして、いつも読んでくださって本当にありがとうございます。
先にお伝えしておくと、ブログをやめたわけではありません。
薬の勉強はずっと続けていますし、書きたいテーマもたくさんあります。実は、いくつかの記事は少しずつ準備を進めているところです。
では、この2か月間なにをしていたのかというと…。
プログラミングに、すっかりはまっていました。
きっかけは、薬局で働いていると毎日のように出会う、こんな場面です。
「すみません、あとどれくらいかかりますか?」
「私の、まだできてないですか?」
混み合う時間帯ほど、何度も聞かれるこの言葉。
そのたびに手を止めて順番を確認して、「もう少しお待ちくださいね」とお伝えして、また作業に戻る。1回は数十秒でも、重なるとじわじわ効いてきますよね。
「受付番号と準備状況が、患者さんにも見えたらいいのにな」
前からそう思っていたところに、「何か新しいことを始めてみたい」という気持ちも重なって、思いきって自分で作ってみることにしました。
最初は、何から手をつければいいのかもわからない状態。
それでも、調べて、つまずいて、直してをくり返しているうちに、だんだん楽しくなってきて、気づけばすっかり夢中になっていました。
そして、ついに薬局で使える受付番号システムができあがりました!
今回は、ブログをお休みしていた間に作っていたこのシステムについて、
- どんなものを作ったのか
- なぜ作ろうと思ったのか
- どんな仕組みで動いているのか
を紹介します!
1. 作ったもの|薬局の受付番号システム
いったいどんなシステムを作ったのか?
言葉で説明するより、画面を見てもらうのが早いと思います。
作ったのは、処方箋を受け付けたら番号を発行して、患者さんが自分のスマホでお薬の準備状況を確認できるシステムです。
① スタッフが番号を発行する
処方箋を受け取ったら、画面のボタンをポチッと押すだけで受付番号が発行されます。
受付票が表示されるので、そのまま印刷して患者さんにお渡しすることもできます。

② 準備状況をボタンで切り替える
発行した番号は、管理画面に一覧で並びます。
お薬の準備ができたら「準備完了」、お渡ししたら「お渡し済み」。ボタンひとつで切り替えられます。

③ 患者さんはスマホで確認できる
患者さんは、受付票の二次元コードをスマホで読み取るだけ。
アプリのインストールも会員登録もいりません。自分の番号と今の状態、待っている人数がひと目でわかります。

画面は自動で最新の状態に変わるので、開いたままにしておけばOKです。
④ 待合室のモニターにも映せる
待合室にモニターがあれば、準備中・準備完了の番号を一覧で表示できます。
準備ができた番号は、画面いっぱいにドンと大きく表示してお知らせします。


薬局の外にいても確認できる
処方箋を出してから買い物に出た患者さんも、スマホを開けば準備状況がわかります。「そろそろ戻ろうかな」を、患者さん自身が決められるわけです。
2. なぜ作ったのか|患者さんにも「見える」ようにしたかった
そもそも、なぜ薬剤師がわざわざ受付システムを作ったのか?
導入でお話しした「あとどれくらい?」のほかにも、ずっと気になっていた場面があります。
処方箋を出したあと、「買い物してから取りに来ます」と外に出ていく患者さん。
30分ほどして戻ってきたものの、お薬はまだ準備中。
「あ、まだでしたか…」と、少し困った顔で待合のイスに座り直します。
かと思えば、別の患者さんは、とっくに準備ができているのになかなか戻ってこない。
「今できたって、外にいる患者さんに伝えられたらいいのにな…」
薬局の中にいる人には声をかけられても、外にいる人にはどうしても届きません。
患者さんからすると、いつ戻ればいいか分からないまま過ごすのは、思っている以上に落ち着かないものです。
① 受付システムがあれば解決する、けれど…
受付番号と準備状況が見えるようになれば、こうした場面はぐっと減らせます。
実際、私が働いている会社でも、受付システムがある店舗とない店舗があります。
でも、既存の受付システムを入れようとすると、なかなか簡単にはいきません。
- 専用の機材をそろえる費用がかかる
- 導入したあとも、保守の費用が続く
- そもそも導入するまでのハードルが高い
「あったらいいのに」と思っても、すべての店舗に入れてもらうのは難しいのが現実でした。
② それなら、自分で作ってしまおう
そこで思いついたのが、「それなら自分で作ればいいじゃん」という発想です。
専用の機材を使わず、薬局にすでにあるものだけで動く仕組みにすれば、コストはぐっとおさえられます。
プログラミングは完全に独学。
調べては試して、エラーが出ては直して、の連続でした。
それでも、コツコツ続けているうちに少しずつ形になっていき、ようやく人に見せられるものが完成しました!
3. どんな仕組みなのか|専用機材なしで動く
専用の機材を使わずに、どうやって受付システムを動かしているのか?
答えはシンプルで、薬局にすでにあるものと、インターネットの力を組み合わせています。
① 使うのは身近なものだけ
このシステムで使うのは、次の4つだけです。
- パソコンやタブレット:スタッフが番号を発行したり、状態を切り替えたりする
- プリンター:受付票を印刷する(スマホで読み取ってもらうだけなら不要)
- 患者さんのスマホ:二次元コードを読み取って、準備状況を確認する
- レンタルサーバー:システム本体を置いておく、インターネット上の場所
新しく用意するのは、レンタルサーバーくらいです。
受付機やモニターを新しく買わなくても、今ある機材でそのまま始められます。
② データベースは「共有の掲示板」
仕組みをざっくりイメージすると、インターネット上に1枚の掲示板があるようなものです。
スタッフが番号を発行すると、その掲示板に「3番・準備中」と書き込まれます。
お薬の準備ができたら、スタッフが「3番・準備完了」に書き換える。
患者さんのスマホは、その掲示板をのぞきに行って、自分の番号の状態を表示している、というわけです。
掲示板がインターネット上にあるからこそ、患者さんは薬局の外にいても、スマホから状況を確認できます。
自分の番号しか見えない仕組み
患者さんに渡す二次元コードには、1人ずつ違う「合言葉」のような文字列が入っています。この合言葉を知っている本人しか、自分の受付を開けません。番号を1つずらして、ほかの人の状況をのぞく、といったことができないようにしています。
③ 既存の受付システムとの違い
既存の受付システムと比べると、次のような違いがあります。
| 既存の受付システム | 今回作ったもの | |
|---|---|---|
| 専用の機材 | 必要なことが多い | 不要(今あるパソコン・スマホでOK) |
| 導入の費用 | 機材代・導入費がかかる | レンタルサーバー代のみ |
| 導入までの手間 | 業者とのやりとりが必要 | 自分で設置できる |
| 機能の追加・変更 | 基本的にはできない | 自分の薬局に合わせて変えられる |
| トラブル時の対応 | 業者のサポートがある | 自分で調べて直す |
| セキュリティ対策 | 業者が対応 | 自分で対策する必要がある |
表を見てもらうとわかるとおり、自作には「安く、自由に作れる」かわりに「自分で守る」必要があるという特徴があります。
特に、患者さんに使ってもらう仕組みなので、セキュリティは避けて通れません。
私もここは何度もつまずきながら、ひとつずつ対策を重ねてきました。
4. 作り方はnoteにまとめました|第1弾「①基本編」を公開中
このシステム、どうやって作ったのか?
作り方は、このブログではなくnoteにまとめました。
コードやサーバーの設定など、手順がかなり細かくなるので、画面のスクリーンショットをたくさん使いながら、ひとつずつ説明しています。
私自身、プログラミングはまったくの独学です。だからこそ、「プログラミングはやったことがない」という方でも、手順どおりに進めれば同じものが作れるように書きました。
①基本編:まずはシステムを動かす
第1弾の「①基本編」では、受付システムの土台になる部分を作ります。
- スタッフが番号を発行して、二次元コードを表示する画面
- 患者さんがスマホで自分の番号と状態を確認する画面
- スタッフが「準備中」から「準備完了」に切り替える画面
見た目はとてもシンプルですが、「番号を発行する」「状態を記録する」「患者さんに見せる」という中心の仕組みは、1章で紹介した完成形と同じです。


レンタルサーバーの申し込みから、動くことを確認するところまで、一通りたどれるようになっています。
途中で私が実際につまずいたところも、そのまま書きました。
▶ 【薬剤師が自作】薬局の受付番号システムを自分で作る方法|①基本編
https://note.com/kotsukotu_usagi/n/nf46dea60d029
最初の3章(どんなシステムか・なぜ作ったか・必要なもの)は無料で読めるので、まずはのぞいてみてください。
②実践編・③セキュリティ&本番編も準備中です
1章で紹介した完成形に近づけていく内容は、続編で書いていく予定です。
- ②実践編:画面デザイン、受付票の印刷レイアウト、3段階の状態管理、日付・店舗ごとの番号、自動更新、待合室モニターなど、現場で使えるレベルに引き上げる
- ③セキュリティ&本番編:スタッフ画面のログイン、二次元コードの期限、不正な操作を防ぐ対策など、患者さんに安心して使ってもらうための守りを固める
①基本編だけでは、本番運用には足りません
①基本編は「仕組みを理解して、まず動かす」ための内容です。スタッフ用の画面にログインがないなど、そのまま患者さん向けに使うには守りが足りない部分があります。実際の薬局で使う前には、③セキュリティ&本番編の内容まで取り入れてください。
まとめ:現場の「あったらいいのに」は、自分の手で形にできる
今回は、ブログをお休みしていた間に作っていた、薬局の受付番号システムを紹介しました。
- 番号の発行から準備状況の切り替えまで、ボタンひとつでできる
- 患者さんは、スマホで自分の番号と準備状況を確認できる
- 専用の機材は使わず、今あるパソコン・プリンター・スマホで動く
きっかけは、「あとどれくらいかかりますか?」という、薬局ではおなじみのひと言でした。
プログラミングの専門家ではない私でも、コツコツ続けることで、ここまで動くものを作ることができました。
作り方はnoteにまとめているので、「自分の薬局でも試してみたい」「どうやって作ったのか気になる」という方は、ぜひのぞいてみてください。
▶ 【薬剤師が自作】薬局の受付番号システムを自分で作る方法|①基本編
https://note.com/kotsukotu_usagi/n/nf46dea60d029
これからのブログについて
最後に、ひとつだけ。
久しぶりの更新なのに、薬の話がまったく出てこない記事になってしまって、ごめんなさい。
「薬の記事を楽しみにしていたのに」と思った方も、きっといたと思います。
でも、このブログの軸は、これからも変わりません。
このブログを始めたのは、「現場で本当に役に立つ薬の知識を、わかりやすく届けたい」という思いからでした。
処方箋を前にして「この薬、なんでこの量なんだろう?」と手が止まったとき。
服薬指導で患者さんに聞かれて、うまく答えられなかったとき。
そんなときに、ふと思い出して開いてもらえる記事を、これからもひとつずつ書いていきます。
今回のプログラミングも、根っこは同じです。
「現場をちょっと楽にしたい」という気持ちが、たまたま薬の記事ではなく、システムという形になっただけでした。
これからは、いつもの薬の記事を中心に、今回のような「現場で欲しかったものを作ってみた」話も、ときどき書いていきます。
実はもうひとつ、薬剤師の勉強に使える問題集サイトもコツコツ作っています。こちらは形がまとまったら、あらためて紹介しますね。
2か月分の遅れを取り戻せるように、これからまたコツコツ更新していきます。
また読みに来てもらえたら、本当にうれしいです🐰


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